バレてもいいから証拠を取ってはNG!?
2024年11月29日
「バレてもいいから証拠を撮って下さい」
お客様から、たまに言われます。
特に、お客様が既に調査対象者が警戒させてしまっている場合。
例えば、問い詰めた、自分達で尾行をした、一度浮気を認めた、等々。。。
「難度の高い調査である」旨を伝えたお客様からよく言われます。
では「バレてもいいから証拠を撮る」ということは「OK」?「NG」?
結論から申し上げると、「NG!!!」です。
それが許されるなら、探偵の苦労は、今より少ないでしょう。
実は、対象者に察知されていると分かっていて、そのまま尾行すること等は、
法律に抵触するので、出来ないのです。
ここでは詳しく書きませんが、探偵業法に他人の生活の平穏を害してはいけない旨の定めがあるからです。
また、つきまとい行為等として、条例違反に問われる可能性もあります。
最悪の場合、浮気調査と言う目的が正当な調査であっても、あまり強引な調査をすれば逮捕されてしまう
可能性もあるのです。
つまり、探偵社としては、大切な調査員が逮捕されてしまうような無謀なことはさせられないのです。
ちなみに、私の知るかぎり、調査員は、普通のサラリーマンの年齢相応の給料です。
高いスキルをもっている事と、時間も休みも関係なしに働くことを考えると、お世辞にも良い給料とは言えません。
更に、強引な浮気調査をさせられて、逮捕されるリスクまで負わされたら、誰もなり手がいなくなってしまいます。
幸い、弊社の調査員は逮捕されたことはないですが、他社で、実際に真面目にやっていたのに調査員が逮捕されてしまった探偵社もあります。
もちろん正当な調査です。
ご依頼を受けた段階で、既に調査対象者が極度に警戒していて、これ以上の調査続行は困難と判断した調査員は、クライアントに調査中断を申し入れたが、クライアントから強引にでも調査継続を強く求められ、調査を継続してしまい、尾行しておることが調査対象者に発覚、通報されて逮捕に至ってしまったという事案です。
逮捕されたのは私も顔見知りで、真面目でとても優秀な調査員ですが、
あえて1つだけ間違い?を指摘するなら
「調査中断の申し入れをする」ではなく「調査を中断した旨を速やかに報告する」
というのが正しい判断です。
当然ですが、逮捕されたてしまったら、他の調査員に替えても同じ対象者の調査を継続することはできません。
ですから、強引な調査を行うことは、探偵社にとってだけでなく、お客様にとっても良くないことなのです。
ちなみに、優秀な調査員ほど、引き際の判断に優れています。
また、引き際を間違えずに、調査を中断すれば、次回のチャンスを狙うことができます。
ですから、お客様のことを第一に考えても、強引な調査はすべきではないのです。
繰り返しになりますが、浮気夫(妻)を問い詰めてしまったり、自分達で尾行や張り込みなど、
調査まがいのことをしてしまい、自分で状況を悪くしてしまった人ほど、
「バレてもいいから証拠を撮って下さい」と無茶を仰います。
そして、難度が高いことをお伝えすると「大丈夫です(調査ができない程、警戒はしていない)」仰います。。
しかし、こういったケースの調査をしてみると、実際には、
全く大丈夫だったことが、ほとんどありません!
そのことをお伝えすると
「だったら、バレてもいいから証拠を撮って下さい。」
と仰るのです。
実は、浮気調査は、浮気夫(妻)やを問い詰めたり、変に探りを入れたり、自分達で尾行や張り込みなどをしたりするなどをせず、対象者を警戒させていなければ、ほとんどが、すんなり証拠が撮れて終わります。
ですから、探偵に無茶を言わなくて良いように、くれぐれも調査対象者を警戒させるような言動をする前にご相談に下さい。